日記を書く

質感の話をつづける。最近考えているのが、人間型の触覚センサー(精巧な人形を作り、表面を触覚センサーで覆い尽くす)を作り、その出力を自分の脳に流し込むとどんなことが起こるんだろうなぁ、ということである。たとえば、そいつを立たせて、こちらはそいつの足を踏む。人の足を踏んでいる感覚が、自分の足に帰ってくる。人の足を踏む感覚と、足を踏まれている感覚の同居である。これでちょっとは、人の足を踏まないように努力しようと思うのではないか。頭を叩く。頭を叩かれる感覚が、自分の頭に帰ってくる(ややこしい)。これでちょっとは、手加減というものを覚えるのではなかろうか(どうも私は強く叩きすぎている、らしい)。脇腹をくすぐる。あー。これは人によって感度が違うからなぁ。。。自分には特になんともない。ここで帰ってくるものがまさしく「人の感覚」になれば、もうちょっと使いでが出てくるだろうが、その前に笑い転げるだろう。手をつなぐ。感覚が帰ってくる。腰に手を回す。ゾクゾクっとした感覚が、背筋を走る。衝動に突き動かされ、抱き寄せる。ぎゅーっとする感覚と、ぎゅーっとされる感覚の同居である。なんでこんなにドキドキするのはなんでなんだぜ?っていうかこれ機械の使い方間違えてる。あと自分の中ではさらにその先(ニャンニャンしてキャッキャウフフである)(まず頭なでなでする!)(次は耳をはむはむする!)(次にtうわああああ!!!!)まで容易に想像できたというか妄想できたけど書きません。うん。想像力大事。そもそも、想像力さえあれば、こんな機械はいらないんである。みんな、もっと人の感情まで想像して生きよう!!と、そんなことをのんきに考えていられるような、放課後であった。ん?これセンサーの肩は揉まれてるのに、自分の実際の肩は人に叩かれてたらどうなるんだ?重ね合わせ?それとも禁止状態?