日記を書く

「物理的制約から離れ、ほとんどの者が電脳世界に移住した今、皆は位置を自由に操作し、情報に自由にアクセスをしていた。しかし、なぜか電子情報化されたはずの街は消えておらず、人の姿も、店の形もまだそこにある。それは、万が一、統括サーバーすべてがダウンしたときのためのバックアップだった」という話が思い浮かんでいた。このバックアップは情報体(情報世界における個人)がメンテナンスに入ることで始まり、メンテナンス開始前までの待機(これを睡眠という)から物理世界の物体はバックアップ機構に移行し、復帰用の行動を行って、バックアップ作業を終了する。という情報にアクセスし、そろそろ自分もバックアップメンテに入らなければ、ということをぼんやり思う男の話。をずっとぼんやりと考えていた。さて、昨日は思ったより多くの時間をバックアップに使ってしまった。みんなも、そんなにバックアップごときに時間を取っても仕方がないですよ、さて、おやすみなさい。
というようなことをぼんやりと考えていた。さて、おやすみなさい。