2人の場合。

1日目、どうにもわからないので2人とも処刑できない
2日目、お互い相手が1日目には処刑していない事を知る。
「俺が相手の従者の善悪を把握しているように、
相手は俺のところの従者の善悪を把握しているらしいが、
どうやら俺の従者が悪だという事を知っているな。
もし俺の従者が善だという風に把握していたなら、『お前らの従者のうち一人は悪者じゃ』という王の言葉と照らしあわして、王の命令の直後にも首を切っていただろうからな。」と二人ともが考えて、二人ともが従者の首をはねる。

3人の場合。

1日目、どうにもわからないので3人とも処刑できない
2日目、お互い相手が1日目には処刑していない事を知る
「俺が相手の従者の善悪を把握しているように、
相手は俺のところの従者の善悪を把握しているらしいが、
とりあえず「自分の従者以外は全員善だ」という認識は誰も持っていないようだな。
もしそんな認識を持っていたら、『お前らの従者のうち一人は悪者じゃ』という王の言葉と照らしあわして、王の命令の直後にも首を切っていただろうからな。」と三人ともが考えるが、
「誰から見ても、自分の所以外全員善ということはない、というパターンにしても、
俺 相手A 相手B
善 悪   悪
悪 悪   悪
の二つが自分の持っている情報に矛盾しない範囲でパターンとしてあるから、まだ手出しは出来んな。」
と考えるので、三人とも手を出さない。
3日目、お互い2日目も処刑した輩はいなかった、と知る。
「ほぅ。そう来たか。と、いうことは・・・」
「俺以外の二人も俺と同じように迷ったのか。
とすると、他の二人も「俺以外のところは全員悪いのは知ってるとして・・・」と考えたのか。
つまり、俺以外のやつらは俺の従者が悪である事を知っている。それは、そのまま俺の従者が悪である事を示している。」


「・・・刎ねる」刎ね跳ばされる頭部、3個。

そろそろn人について一般化。
1日目 全員迷う。「自分以外の貴族の従者が全員善」とわかっていれば、「自分の従者が王の言う悪なんだ」とわかって、すぐにでも首を刎ねるのに。
2日目 全員、1日目に何も起こらなかったことを知る。それによって、「自分以外の貴族の従者の全員が善」という状況を知っている(つまり「自分以外の貴族の従者の全員が善」という状況にいる)貴族がいないことを知る。ここから、「全員が、自分から見て他の従者の少なくとも一人が悪である(事を把握している)事」を全員が把握する。しかし、その情報は言ってみれば全員にとって当たり前の事(何せ自分以外の貴族の従者は全員悪だと知っているのだから)で、自分の従者の始末はどうにもしようがない。「」
3日目 全員、2日目にも何も起こらなかったことを知る。
2日目に行動が起こせる人間というのは、「全員が、自分から見て他の従者の少なくとも一人が悪である(事を把握している)事」と自分の持つ情報、王の言葉によって自分の従者が悪と判断できた人間である。
具体的に言えば、